AGA解体新書

AGA(男性型脱毛症)は内服のみで8割が改善します。なるべく分かりやすく解説します。

7.髪は生えるのか。(Simulation 3)

ここが1つ目の分岐点です。 

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 ※この文章はあくまでもシミュレーションです。実際の経験談ではありません。 

 

さて、内服を始めてから半年が経過しました。

まだ満足できる生え方ではないにしても、治療前と写真で比較すると違いが分かる程度には効果があった方が多いのではないでしょうか。ここで3通りの経過に分けてその後の方針についてアドバイスできればと思います。

 

1.抜群に効果があり、これ以上増えなくても大丈夫。

元々が軽症で、かつ若い方の場合は特に効果が出やすく、半年内服を継続しただけで満足できるレベルに達することがあります。治療費の問題もありますので、早めに内服を終わりにしたいと思うかもしれません。

しかしここで治療を中断すると毛量は治療前のレベルまで後退することが多いので、少なくとも内服開始後1年間同じ用量で継続することをお勧めします。

 

2.ある程度は効果があったが、もっと毛量を増やしたい。

多くの方がここに当てはまると思います。効果が見られた点ではひとまず順調ですので、引き続き同じ用量で内服継続することをお勧めします。

 

3.効果がない(乏しい)か、理想の毛量との隔たりが極めて大きい。

原因としては大きく2パターンに分けられます。

大多数の毛根細胞がヘアサイクルを消費しきってしまっているかなり重症のケースか、逆に軽症で変化に気付きにくい、もしくはAGAが薄毛の原因ではない(脂漏性皮膚炎円形脱毛症、加齢に伴う髪の性質変化など)ケースが考えられます。

前者では血圧低下などの副作用を見極めながらミノキシジルを増量するという選択肢がありますが、これを1人で行うのはリスクが大きいため、クリニックに相談した上で治療を継続するのが無難です。

後者ではまず薄毛の原因が本当にAGAなのか見極める必要があります。1つの選択肢としては遺伝子検査がありますが、これはクリニックの他に通販でも可能なようです

 

次回は上で紹介した1.2.のパターンに従い、同用量(フィナステリド 1mg + ミノキシジル 4~5mg /day)内服を続けた場合の経過について追っていきたいと思います。 

6.髪は生えるのか。(Simulation 2)

ここに注目。

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※この文章はあくまでもシミュレーションです。実際の経験談ではありません。

 

さて、初期脱毛を乗り越え内服から1か月が経過しました。まだ髪は生えません低血圧の副作用がなければ、満を持して フィナステリド 1mgミノキシジル 4~5mg /day に増量しましょう

増量してからも暫くは鳴かず飛ばずの日々が続きますが、ここは我慢して下さい。

変化のない日々に憂鬱になることもあり、たまに性欲減退体毛の増加など訴える方がいますが、多くの場合は気のせいです基本的には3か月以上内服した後にでてくる副作用です)。

 

そして時は流れ、3か月が経過しました。まだ髪は生えません。

いや、しかしよく見て下さい(わざとらしい)。上の写真の◯の部分ですちょっと産毛が生えてませんか?

前髪と揉み上げの境目にあるこの部位を「鬢(びん)」と言いますが、前頭部はここから濃くなることが多いです。これから育毛を始める方は、是非写真を撮っておいて下さい。小さな変化ですが、効果が実感できればモチベーションも上がると思います。

 

その後4か月5か月と経過すると、徐々に後頭部の毛量が増えてきます半年ほど継続すると、およそ8割の方が効果を実感できると思います。前頭部(M字)は比較的時間がかかる印象があります

さて、この頃になるとフィナステリドの副作用として性欲減退EDといった副作用が出てくることがあります。性欲減退1.5%程度、ED0.75%程度に生じると言われていますので、そのような症状があった場合には内服を継続するかクリニックで相談されるのが良いと思います。ちなみにフィナステリドの精液への移行は極めて微量であることが解っており、精子を介した胎児への影響はないとされています(女性の内服は禁忌です)。

また若い方では特に頭皮のニキビが出てくることがあります。頭皮質のホルモンバランスの乱れが原因とされていますが、基本的には一時的なものです(2〜3週間ので、クリニックに通院していなければ皮膚科で内服薬を処方して貰いましょう。

 

今回は少し長くなってしまいました。次回は内服6か月後からの経過について予想していきたいと思います。

 

5.髪は生えるのか。(Simulation 1)

 いざ、育毛の道へ。

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今回からは、実際に内服を開始したらどのようなイベントが待っているのかを時系列順にシミュレーションしたいと思います。

 

早速ですがフィナステリド(以下『F)とミノキシジルMの内服を開始します。

内服は1日1回、時間は多少ずれても問題ありませんが、出来れば毎朝同じ時間に飲むことをお勧めします。最も大事なことは毎日続けて飲むことです。

1つ注意点として、アルコールを飲む場合は前後3時間は内服をさけて欲しいので、飲まれる方は内服時間を朝に設定した方が無難です。

標準的な内服量は F 1mg M 4~5mg /dayですが、内服開始時は M の副作用である血圧低下(ふらつき、めまい)が稀にでますので、始めの1か月は F 1mgM 2 mg /dayで始めるのが良いかと思います

また多くの薬剤と同様、これらの内服薬は肝臓腎臓代謝されますので、内服前に健康診断の採血などで肝腎機能をチェックされることをお勧めします。

 

さて、特に大きな副作用もなく内服を続け、開始後3〜4週間最初の試練が来るかもしれません。初期脱毛です。およそ7〜10日間続きますが、じきに落ち着きます。じきに落ち着くとは言っても、やはり実際に抜けるとショックも大きいと思います。始めから M 4~5mg /dayで開始しているとこの時の脱毛も顕著に生じやすいので、そういった意味でも M 2 mg /dayで始めるのが良いかと思います。

 

そして時は流れます。

初期脱毛を乗り越え内服から1か月が経過しました。まだ髪は生えません低血圧の副作用がなければ、満を持して F 1mgM 4~5mg /day に増量しましょう

ここで何か体の不具合を感じていた場合には、自己判断で増量せずに専門のクリニックに相談しましょう。

 

次回は内服1か月目からの経過について予想します。

4.何をどう飲めば良いのか。

 

最も大切なことは、毎日毎日飲むことです。

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 繰り返しになりますが、AGA治療の本筋は、

の内服です。

 

まずフィナステリドですが、男性ホルモンを悪玉男性ホルモンに変換する5α還元酵素阻害します(正確には5α還元酵素typeIIの受容体を阻害します)。結果として悪玉男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)から毛根細胞が守られ、ヘアサイクルの短縮を改善させることができます。

注意点としては女性前立腺に疾患を持った方は内服できないのと、ごくごく稀に性欲減退EDなどの副作用が出ることがあります。また若い方だと頭皮にニキビが出ることがありますが、大抵の場合は一時的です。

 

次にミノキシジルですが、こちらは血管内皮細胞増殖因子(VEGF)というタンパク質を介して頭皮の毛細血管を増殖させます。血流が良くなり毛根細胞が活性化することで、髪が生えやすく、またより太く育つ環境を整えます。

こちらは元々血圧降下薬として開発されたものなので、必要以上に内服すると血圧が低下します(内服方法については後日解説します)。また初期脱毛体毛の増加などの副作用が有名ですが、付き合い方を理解していれば恐れる程のことはないです。

 

このように2剤は全く別々の作用で増毛効果をきたしますので、どちらが良いとか比べるのではなく両方内服することが重要です(金銭的な面などでどうしても単剤が良ければ、フィナステリドを推奨します)。

次回からはいよいよ具体的な内服方法と、起こりうる副作用、その対策について書いていきたいと思います。

 

3.AGAの何が問題なのか。

 

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 恐怖は未知からやって来ますが、知ってしまえば後は1本道です。 

 

AGAにおける大きな問題点は、次の2点です。

  1. 髪がすぐに抜けるため、細くて短い髪しか育たず、全体に頭髪が薄くなる。
  2. ヘアサイクルが短いまま放置すると、いずれ毛根細胞が死に全く髪が生えなくなる

つまり、AGA対策としては短期的に毛量を増やすだけでなく、何十年も先まで髪が生えてくるよう、ヘアサイクルを伸ばす必要があります。

 

ここで、AGA治療の本筋ですが、

の内服併用になります。現時点でベストな治療法はこれ1択と考えます。

次回はそれぞれの内服薬について簡単に解説します。

 

2.ヘアサイクルとは何か。

 

300年生きれば、皆が等しくツルツルになります。

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ヒトがライフサイクルに縛られるように、毛根細胞はヘアサイクルに縛られます

ヘアサイクルとは髪が生えてから抜け落ちるまでの周期のことをいい、髪が伸びる「成長期」と、成長が止まり髪が抜け、次の髪が生えるまでの「退行期」「休止期」に分けられます。

 

大切なことは3つです。

  1. 本来であれば、ヘアサイクルは3〜6年の周期を持つ
  2. AGAになると、ヘアサイクルは半年〜1年に短縮してしまう。
  3. 40〜50サイクルを経て、毛根細胞は活動を終了する

 

つまり、もともと人間の髪は6年 × 50サイクル=300年もすれば生えなくなってしまうのです。でもこれだけ長持ちするのであれば、森博嗣の世界がこない限り髪の心配をする必要はなさそうですね。

 AGAで一番問題なのは、ヘアサイクルが短縮して最短0.5年 × 40サイクル=20年程で髪が生えなくなってしまうことです。即ち、毛根細胞が活動を終了する前に、対策を練る必要があります。

次回はヘアサイクルに関連してAGAと戦う方針について書きたいと思います。

 

1.なぜ、髪は抜けるのか。

 

戦うには、まず敵を知るところからです。

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AGA(男性型脱毛症)は、 DHT(ジヒドロテストステロン)という悪玉男性ホルモン毛根細胞を攻撃することにより生じます。

 

攻撃された毛根細胞は、細く、すぐに抜ける弱い髪しか生やすことが出来ません

更に悪いことに、弱い髪が何度も生えたり抜けたりというヘアサイクルが繰り返されると、その毛根細胞からは一生髪が生えなくなってしまうのです

こうなってしまうと、残念ながら手遅れです。

 

では、そうなる前にどうすれば髪が生えてくるのか。

次回はヘアサイクルに関連してもう少し詳しく解説します。