2.ヘアサイクルとは何か。
300年生きれば、皆が等しくツルツルになります。
ヒトがライフサイクルに縛られるように、毛根細胞はヘアサイクルに縛られます。
ヘアサイクルとは髪が生えてから抜け落ちるまでの周期のことをいい、髪が伸びる「成長期」と、成長が止まり髪が抜け、次の髪が生えるまでの「退行期」「休止期」に分けられます。
大切なことは3つです。
- 本来であれば、ヘアサイクルは3〜6年の周期を持つ。
- AGAになると、ヘアサイクルは半年〜1年に短縮してしまう。
- 40〜50サイクルを経て、毛根細胞は活動を終了する。
つまり、もともと人間の髪は6年 × 50サイクル=300年もすれば生えなくなってしまうのです。でもこれだけ長持ちするのであれば、森博嗣の世界がこない限り髪の心配をする必要はなさそうですね。
AGAで一番問題なのは、ヘアサイクルが短縮して最短0.5年 × 40サイクル=20年程で髪が生えなくなってしまうことです。即ち、毛根細胞が活動を終了する前に、対策を練る必要があります。
次回はヘアサイクルに関連してAGAと戦う方針について書きたいと思います。
1.なぜ、髪は抜けるのか。
戦うには、まず敵を知るところからです。
AGA(男性型脱毛症)は、 DHT(ジヒドロテストステロン)という悪玉男性ホルモンが毛根細胞を攻撃することにより生じます。
攻撃された毛根細胞は、細く、すぐに抜ける弱い髪しか生やすことが出来ません。
更に悪いことに、弱い髪が何度も生えたり抜けたりというヘアサイクルが繰り返されると、その毛根細胞からは一生髪が生えなくなってしまうのです。
こうなってしまうと、残念ながら手遅れです。
では、そうなる前にどうすれば髪が生えてくるのか。
次回はヘアサイクルに関連してもう少し詳しく解説します。